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 つい先日、靖国神社の小堀宮司が天皇を批判する発言をした、といふ話が伝はった。https://lite-ra.com/2018/10/post-4305.htmlそして、その直後と言っていいほどのタイミングで彼が辞任することになった。

 天皇批判とは「今上陛下は靖国神社を潰さうとしてゐる」といふ内容で、その理由は参拝してゐない事だ。昭和天皇は1975年に参拝したが、その3年後にA級戦犯が合祀され、以来参拝してゐない。今上もその態度を引き継ぎ、靖国参拝より沖縄など激戦地での慰霊を重視した。しかし小堀氏は、御霊はそれらの場所ではなく靖国神社にゐるのだと言ってゐる。そして、次の天皇がそれを受け継げば、70年ほども天皇親拝がないことになる。今上はそれを見越してゐるはづだから、「潰さうとしてゐる」といふ発言になったのだらう。

 ところで、A級戦犯合祀に関連して、秦郁彦がかう言ってゐる。「永芳がA級戦犯の合祀を打診した際、宮内庁の侍従次長は「そんなことをしたら陛下は靖国に参拝されなくなりますよ」と警告した。だが東京裁判に強い不満を持つ永芳は『天皇にお参りしてもらう必要はない』と合祀を強行する」 (永芳とは当時の宮司松平永芳で、戦前宮内大臣を務めた松平慶民の息子)http://www.msn.com/ja-jp/news/national/%e5%8f%b3%e3%82%82%e5%b7%a6%e3%82%82%e9%83%bd%e5%90%88%e3%81%ae%e3%82%88%e3%81%84%e5%a4%a9%e7%9a%87%e3%81%ae%e7%99%ba%e8%a8%80%e3%81%af%e5%88%a9%e7%94%a8%e3%80%81%e6%b0%97%e3%81%ab%e5%85%a5%e3%82%89%e3%81%ac%e7%99%ba%e8%a8%80%e3%81%af%e7%84%a1%e8%a6%96/ar-BBOgifT?ocid=iehp#page=2

 さういふ経緯があったとは知らなかったが、さうであるなら、歴代の宮司が正反対の見解を持ってゐるわけだ。興味深いのは、ともに反天皇である事だ。つまり、松永は天皇がA級戦犯合祀に反対である事を知りつつそれを強行し、小堀は参拝しないことを責めてゐる。小堀については、A級戦犯の事は無視されてゐるやうだ。なぜなら、それを持ち出せば親拝がないのは当然とせざるを得ないからだ。ともあれ、天皇のために命を捧げたとされる御霊を祀る神社の代表者が反天皇の態度を示す・・・といふのは皮肉でもある。
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 この映画は、多分小学生の時に封切られ、観てはゐないが「変な題名だな」と思った記憶がある。その後いつだったか忘れたがTVで観た。しかし内容はほとんど忘れてゐる。ただ、巨悪に挑戦し、いいところまで行くのだが最後は敗れる・・・といふ流れだったのは確かで、今回ゲオでDVDを見つけて借りてきた。

 最初に「昭和35年度芸術祭参加作品」といふ字幕が出たので、6年生の時だったことになる。三船敏郎演ずる「西こういち」といふ人物が主役で、香川京子演ずる「よしこ」との結婚披露宴がオープニングだ。西は未利用土地開発公団といふ組織の副総裁の秘書で、よしこはその娘だ。有能な秘書で出世街道まっしぐら、といふ設定だが、その公団はある建設会社と癒着してをり、不正受注と贈収賄といふ疑惑をもたれてゐる。そして末端の森山課長が逮捕・送検されるのだが、完全黙秘を貫き、上層部の摘発ができないまま釈放される。彼は遺書を携へて噴火口に向かふ。その遺書を地面に石ころで固定し、飛び込む直前にある人物に止められる・・・。

 遺体は回収不能だが、遺書を理由に自殺と断定され、葬儀も行はれる。実は自殺を止めたのは西で、あるところに匿ってをり、葬儀の会場に連れて行く。そして西は自殺する羽目に追い込んだ上層部に復讐する事を勧め、それを援助する。数年前にも似たやうな事件があり、その時は実際に自殺者が出てゐたのだが、実はその息子が西だった。生ひ立ちを含む様々な事情は、映画の終わり近くに西がよしこに語るのだが、それによると彼は非認知の私生児であり、父親は出世のために、子を産んだ愛人を捨てて別の女性と結婚した。そして、汚職に関はり、上層部の犠牲になって自殺する。西は、友人と戸籍を交換して履歴に問題のない「西こういち」として振る舞ひ、よしこに近づいて現在の状況に至ったのだった。その友人は、匿ふ家を提供するなど復讐の全面的な協力者だ。

 だから、森山に勧めた復讐は彼自身の復讐に付随したものと言へる。その手段として、公団の管理部長を追ひ詰める。彼は西の父と森山を直接自殺に追ひ込んだ人物で、事は順調に運び、彼を動かした上層部にも手が届く。そして、いよいよ本当に悪い奴である副総裁らをあと一歩といふところまで追ひ詰める。しかし・・・


 森山は気の小さい人物で、復讐のために冷酷にはなりきれない。それが彼を抱き込んだ西の計画を破綻させはしないかと、映画を観る者は不安になる。そしてそれは的中してしまふのだが、彼が西に言ふ台詞は60年経った今でも説得力がある。曰く「役人は上司の不利になる事は絶対言はない」・・・安倍首相の疑惑に関して、佐川氏や柳瀬氏が国会でどう答弁したか・・・一方、役人を辞めた前川氏はどう言ってゐるか・・・そして、安倍の疑惑を隠すための公文書改ざんでは自殺者が出てゐる・・・。


 実は西にも冷酷になりきれない弱みがあった。それは復讐のための手段として近づいたよしこに惚れてしまった事による。自分の生ひ立ちなどをよしこに語ったのもそれゆゑなのだが、森山の人間味(弱さでもあるが)とよしこの純粋さが相まって、結果として西を破滅させる。それにはよしこの父の狡猾さが決定的な役割を果たすのだが、それを知ったよしこは生ける屍になってしまふ。彼女をかわいがってゐた兄も、父と絶縁する。最後まで冷酷だったのは戸籍を交換した友人だが、西が、酔っぱらひ運転で貨物列車に衝突、といふ形で殺されてしまひ、手の打ちやうがない状態に絶望の叫びを上げる。結局、一番悪い奴らがゆっくり眠ることになるわけだ。
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 これはずっと前から言はれてゐるのだが、今般ある事をきっかけにして再確認した。

 「ある事」とは今年中学生になった孫の事だ。最近成績に関する情報が伝はり、なかなか高い順位らしいとわかったのだが、全部で何人かがわからなかった。そこでネット検索すると、115名となってゐた。6年生時代の3倍弱だが、複数の小学校から来るので頷ける数字だ。

 自分の時代は50人強のクラスが10あったなあ・・・と思ひながら、母校の数字を探すと、なんと全校で267人(昨年度)だった。母校は留萌中学校で、当時留萌市には三つの中学校があった。しかし現在は二つで、合わせて423人とわかった。なんとまあ・・・当時の一学年が何人だったかは分からないが、800人くらいではないかと推測される。してみると、現在の留萌市の中学生は私が在籍した学校の一学年の生徒数より少ないわけだ。推測を排すれば、留萌中学の現在の2年生は96人、私が中2だった1962年の1/5より少ない。

 留萌市の人口は市のHPによれば約21千、当時は33千から34千くらいだったと記憶してゐる。といふことは市全体の人口がおよそ2/3に減ったのに対して中学生は1/5になったわけである。つまり、市民全体に占める中学生の比率は当時のおよそ3割と計算される。別の言ひ方をすれば、現在の中学生率は約2%だが、私の時代は7%弱だったと考へられるのだ。

 当たらずといへども遠からず・・・の数字だが、改めて少子化を実感した次第である。
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 おかしな事がよく起きてゐるが、ここ数日も立て続けにさういふ事があった。しかも、おかしいといふレベルを超える「信じがたい話」、近年広まった言ひ方をすれば「あり得ない話」だ。

 一つは「奈良判定」、もう一つは入試点数の女子に限った減点である。「奈良判定」は、伊調選手へのパワハラ、日大アメフトの悪質反則に続くスポーツ界の事件だが、アマボクシング界のトップが審判に不正な判定をさせたといふ疑惑だ。当然ながら本人は否定してゐるが、状況はクロに近い事を示してゐる。そもそもこの人物には「終身会長」といふ肩書きがある。それを見るだけで、アマボクシング界の異常さがわかるだらう。「権力は腐敗する」といふのは真理であり、終身会長を置くのは腐敗を容認する事に等しい。そして案の定腐敗したのだらう。「終身会長」がどのやうに決められたのか知らないが、そこが問題の原点だと思ふ。

 日本医科大学といふ大学が、入試の際、女子の得点を一律に下げてゐたといふ。そんなことをしたのかと驚いたが、その理由は女子の比率を下げるためだといふ。女医は結婚や出産で辞めてしまふことがあるため歓迎されないので、女医をあまり増やしたくないさうだ。その認識が医療関係者に共通であるなら、多くの医大が同じ事をしても不思議ではない。しかし、それはあまりにも酷く、それこそ「あり得ない」。どうやら、この大学の系列病院でさういふ声があり、そこに多くの卒業生を送ってゐる大学として、それに応へるための措置らしい。

 だが、公平の観点からその措置に理がないのは小学生でも分かる事だ。そして、合格すべき成績だった女子が不合格になって浪人したとすれば、彼女は1年分の予備校費用や翌年の受験料を不当に負担させられた事になり、大学は損害賠償の責任を負ふ。減点のせいで落ちたのか、それがなくても落ちたのかの判定は難しいが、裁判で争はれる事になるだらう。
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:私のような一般人がLGBTなんて差別されて当たり前、差別されるのが嫌なら黙って首をすくめて生きていなさいとと声高に主張するのはいい。しかし政治家がそれを言ったらおしまいだよという感じがある。そのことを杉田氏は理解していない。:

 上記引用は、mikoinrpのブログ(7/25)からのものである。ここ数日話題になってゐる杉田水脈氏の文に関する記事なのだが、その文は新潮45の8月号に載ったものだ。その中で氏は、LGBTの人たちには生産性がないから彼らのために税金を使ふのには反対といふ意味の事を書いてゐる。この「生産性がない」といふのが反発を招き、批判されてゐる。

 これに関して何かを言ふには全文を読む必要があり、私も読んでみたのだが、ここで何かを言ふつもりはない。言ひたいのは上記引用に現れてゐるmikoinrp氏の差別意識についてである。彼とは以前差別について少し議論したことがあるのだが、私とは相容れない考への持ち主である事が分かった。彼によれば、人が人を差別するのは自然なことで、差別をなくさうとするのは不自然、もしそれが実現すれば息苦しい社会になるさうだ。また、マイノリティは差別されるもの、それは人間の本性からの帰結だからしょうがない。彼らの受ける不利益を少なくするのはいいが、それ以上の救済は多数者への逆差別だとする。

 かういふ立論のうち辛うじて同意できるのは、人間には差別する習性があるとする認識だけだ。異質なものへの違和感や嫌悪感は自然に発生するものだから避けられず、そこから生まれる差別意識も習性のやうなものと考へる事ができるからだ。

 しかし、問題はその後である。差別は自然な感情によるのだからそれを抑へつけるのは息苦しさを強いるものだ。例へばLGBTは明らかに不自然なものであり、男女間での恋愛や結婚といふ自然な行為をするマジョリティが違和感を抱いたり嫌ったりするのは自然な事であり、ひいては差別するのも当然、即ちLGBTは差別されるのが当然とする。なんとも恐ろしい差別許容論、言ひ換へれば差別する側の許し難い開き直りである。

 注意したいのは、杉田氏の主張は、自分のやうな無名の一般人なら言ってもいいが、政治家としては言ふべきでないと言ってゐる事だ。つまり建前としてはダメといふ事であり、建前を重視するべき政治家としてはセンスが悪いと批判してゐるわけだ。


 先に書いたやうに、差別したくなる心情があるのは否定しない。しかし、基本的人権の観点からそれはいけないことと多くの人は考へるはづである。それがいろんな面に拡大されてきたのが人権の歴史である。LGBTへの視点は比較的新しいので、理解の浸透があまり進んでゐないのは仕方ないのだが、驚くべき事に彼は元弁護士である。事情があってさほど長くやらずに辞めたさうだが、普通の人より人権感覚が優れてゐるべき(元)法律家にしてかういふ論を展開するのはちょっと信じられない。

 ついでながら、この記事の次にも関連記事があるが、そのコメント欄に「LGBT差別反対を叫ぶ人の多くはLGBTではなく、別の政治目的に利用しやうとしてゐる」といふ事を書いてゐる。ところが別のところでは、差別反対を主張するLGBTに対して「怠け者」と切り捨ててゐる。ではどんな人間がどのやうにLGBT差別反対を言へば納得するのだらうか。「どんな人間」については、どうやら、当人の努力で地位を築いたLGBT(ex.美輪明宏)らしいが、「どのやうに」については分からない。それはともかく、要するに彼としてはLGBTなど大嫌ひ、彼らを擁護するつもりはなく、むしろ差別します、といふのが本音と思はれる。

 そしてそれはLGBT差別にとどまらない。様々な面でマイノリティや弱者の不利益を正当化するに違ひない。おそらく黒人差別や部落差別さえも正当化する理屈をひねり出すと思はれる。仮に、この批判を直接彼に向けたらそんな事はしないと言ふだらう。確かにさうかもしれないが、それは彼が現代の日本人だからであり、もしアメリカの白人や100年前の日本人なら間違いなくさうする、と2年ほどブログを読み続けた私は思ふ。
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丸山恒平

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1949年1月生まれ、還暦を期にブログを始めました。記述することは多岐にわたります。
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