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 かつて、あちこちの小学校に二宮金次郎の銅像があった。壊さない限り現在も残ってゐると思はれるが、最近座ってゐる像が現れ始めたさうだ。歩きスマホや児童労働を連想させるといふクレームを受けてのことらしい。NEWSポストの記事によるのだが、熱海にある寛一お宮の像にもDV云々のクレームが寄せられてゐるらしい。

 ここでは前者に絞って書くのだが、私の経験では自分が通ったのとは別の小学校に銅像があった。それを知ったのは多分3~4年生ころで、親か兄かが意味を教へてくれたと記憶してゐる。数年経って交通事故が頻発する時代になり、本を読みながら歩くと危ないと言はれるやうになった。しかしそれは冗談としてであり、だからさういふ銅像はおかしい、と言ふ者は居なかった。

 歩きスマホは、本を読みながら歩くのと同様危険なのだが、だからさういふ銅像はおかしい、とまじめに言う人がたくさん現れ、それに応じて座像が作られる・・・半世紀で様変はりしたわけだが私にはちょっと信じがたい。この記事には座ってゐるとしか書かれてゐないが、薪を背負って本を読むのは同じなのだらうか。もしさうなら、金次郎は仕事の途中で一休みしながら読書してゐることになる。すると、「児童労働」にも休憩時間はあった、金次郎はその時間を勉強に充てたのだ、といふ説明になるだらう。しかし、それでは金次郎の努力の程度がかなり弱まってしまふ。

 もっとも、実際に少年時代の金次郎が薪を背負って歩きながら本を読んだのかはわからないらしいのだが、勉学に向かふ姿勢の問題だから実話かどうかは関係がない。その意味では「蛍雪の功」と同じである。蛍をいくら集めても本を読めるほど明るくはならない。窓辺に雪を積めば月明かりを反射して読めるかも知れないが、満月前後で辛うじて・・・といふ程度と思ふ。

 それはさておき、歩きスマホをするのは銅像の金次郎を見習っての事ではない。小学生でも、周りの状況に注意しながら歩くべきことくらいは知ってゐる。

 モンスターペアレントと呼ばれる人々がゐるさうだ。彼らの子供が歩きスマホで交通事故に遭ったら、学校に金次郎の銅像があるからこんな事になったのだ、と学校や市町村を訴へても、裁判で認められる可能性は極めて低い。しかし、裁判の前に必ず抗議があるわけで、さういふ事態を恐れて予め銅像を・・・といふのはあまりにも情けない。
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 「悪夢のやうな民主党政権」といふフレーズを巡って、国会を含むあちこちで話題になってゐる。

 自民党大会で、安倍晋三が総菜演説の中で使ったフレーズだという。内輪の会合という見方もできるが、報道機関も入ってゐたのだから全国に開かれたものだ。岡田克也が国会で撤回を要求したが、安倍は拒否した。その際「言論の自由」と言ったのだが、映像では薄笑いを浮かべながらだった。

 薄笑いの意味はおそらく、「あんたたちがしょっちゅう言ってるでしょ?」といふ揶揄だらう。たしかに、立憲民主党に限らず野党はよく口に出す。もちろん与党の者が口にしても全然構はないのが、与党のトップである安倍晋三が薄笑いを浮かべながら言ふのは実に不快だ。意味をきちんと分かってゐないと思はれるからだ。

 もちろん安倍晋三個人は言論の自由を保障されてゐるし、政党としての自民党にも言論の自由がある。さういふ一般的なレベルでは何も批判される謂はれはない。

 しかし、そもそも憲法が保障する言論の自由は国家権力に対するものだ。言論に限らず、権利としての自由は本来全てさうである。だから国家権力のトップとしての安倍首相にはその意味での自由はない。もっとも、さう言ってしまへば何かと不都合な事も起きるだらう。だからこれは原則として押さへておくべき事だ。そしてその原則から外れてもいい場合かどうか、外れるにしてもどの程度まで許されるか、などを常に意識しなければならない。

 薄笑いを浮かべながら・・・といふのはそんな事を微塵も考へてゐない証拠だし、揶揄すべき権利でもない。 安倍晋三にそれが許されるのは、加計孝太郎と飲みながら話す時くらいだらう。



 とにかく、何かにつけてインチキな安倍晋三を総理大臣に据えてゐるのは嘆かはしい限りだが、それがかなりの長期に及んでゐるのは、この国のレベルが低いことの表れであり、その事が一層嘆かはしい。
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 最近、久々にこの言葉を聞いた。沖縄で辺野古に米軍基地を作ることについて県民投票をすることになったのだが、いくつかの自治体がそれをしない方針を打ち出してゐた。

 それに対し、政治に参加する権利を奪ふものだといふ批判が少なからずある一方、支持する声も聞こえてゐた。そんな状況の中、元山仁士郎といふ人が前者の立場でハンストを行った。この人は「『辺野古』県民投票の会」の代表で27歳の若者だ。

 その事を知ったのは、彼に対して謂はれのないバッシングがあったといふリテラの記事による。それによれば、ドクターストップがかかった事を以てドクターがついてゐた事を貶めたり、ハンスト中止のあと健康保険を使ったことに対して、とんでもないといふ批判もあったといふ。さういふ”問題外の中傷”は例によってネトウヨからのものだが、驚いたのは、橋下徹が「民主主義というものを大切にするんだったら、ハンガーストライキはやめるべきだ」と言った事だ。

 それに対して元山氏はきちんと反論したのだが、橋下は弁護士であり、かつ元政治家である。憲法などをきちんと勉強したはづだし、民主主義のルールに基づいて知事や市長になった人物である。さういふ人物が、ハンストは民主主義に反すると考へてゐるとはちょっと信じられない。この発言はTV中継された状態で元山氏に直接言ったものだが、どんな理屈なのだらうか。あくまでも推測だが、民主主義とは選挙を通じて政治を行うもので、直接行動による意思表示は邪道だ、とでも考へてゐるのではなからうか。


 橋下は1969年生まれで、私より20歳若い。彼が物心ついた頃、70年安保はすでに終わってをり、その残照すら消えつつあった。社会に関心を持つのはおおむね10歳以降だらうが、その頃日本の社会は経済一色だった。そして、はたちの頃にはソ連が崩壊し、ドイツが統一され、続いてアメリカ流のグローバリズムが世界を席巻し始める。

  労働組合のストライキや個人のハンガーストライキはとうに姿を消し、いづれも知識としてあるだけの世代に属する橋下ではあるが、民主主義とハンストについての見解はあまりにもお粗末だ。彼よりさらに20歳以上若い元山氏の方がはるかに民主主義をよく理解してゐる。してみると、弁護士といふものは人権や民主主義をきちんと理解してゐると無条件には信じない方がいい。以前、mikoinrp氏(元弁護士)の差別感覚について書いた事があるが、彼は私と同世代だ。だから、世代論的にまとめるのは必ずしも適切ではないのだが、橋下についてはどうしても前述のやうな見方をしたくなってしまふ。




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 「平成最後の・・・」といふフレーズがあふれてゐるが、昨日は「・・・」の部分が「天皇誕生日」だった。前日に会見を行ひ、それが当日放映されるといふパターンができあがってゐるやうで、今回もさうだったが、最後のせいか非常に長かった。そして、会見といふよりは一昨年8月の「お言葉」以来のメッセージといふべきものだった。

 注目すべきは、そのメッセージの宛先が国民全体であるのは当然だが、安倍政権へのメッセージといふ意味合ひも大きかった事だ。ここ数年言はれてゐる事だが、天皇は安倍政権に批判的であり、それをほのめかす発言が時々ある。今回は天皇として公式に発言する最後の機会なので、それを強く滲ませたと思はれる。具体的には、沖縄への姿勢、外国人労働者受け入れ関連、改憲問題などだが、それらについてはリテラの記事が適切にまとめてゐる。

 ところで、天皇は政治的な権能を持ってゐないし、政治的な発言もしないことになってゐる。だが、誕生日などの会見に政治的な意味が滲むのは自然な事だ。しかし、政治がそれを受けた動きをしない事で、結果的に違憲性を云々される事態にはなってゐない。ただし、例の「お言葉」は譲位を可能にする方向に政治が動いたので、その唯一の例外だ。今回も、安倍政権へのメッセージは結果として無視されるだらうが、私を含む反安倍の国民には歓迎されたに違ひない。

 それともう一つ、会見の中で天皇は「譲位」といふ言葉を使ってゐた。2年前、「生前退位」といふ表現がよく使はれ、「譲位」とするべきといふ意見が出されてゐたが、その後「退位」に落ち着いたやうに見える。だが今回、「譲位」と表現しされたわけで、今後マスコミや政府がそれに従ふかどうか注目される。
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 東京山手線の田町と品川の間に新しい駅を作ってをり、その駅名が「高輪ゲートウェイ」に決まったといふ報道があったが、「変な名前だな」といふのが第一印象だった。実際、評判が悪いらしい。

 なぜその名前にしたか・・・公募したさうだが、6万以上の応募があり、最多は8千以上あった「高輪」だった。ただ、最多の案を採用するといふものでもない。付近一帯は再開発が計画されてをり、そのエリアに「グローバルゲートウェイ品川」といふ名前がつけられてゐたので、それらのことから「高輪ゲートウェイ」に決めた・・・といふのがJR東日本の説明だといふ。

 変な名前といふ私の第一印象の所以は、長すぎること、聞き慣れない片仮名言葉が使はれてゐることだったが、その「ゲートウェイ」を知らない事も寄与してゐる。とはいへ、それがわかった今でも納得できる名前ではない。やはり長いことが第一の理由だ。長い駅名といへば「東京競馬場前」が一番と昔覚えた。WIKIによれば1973年に廃止されてゐるがそれはともかく、これやJRではないが「羽田空港国際線ターミナル」といふ長い名前には必然性が感じられる。だが、「高輪ゲートウェイ」にはそれが無い。「グローバルゲートウェイ品川」なら必然性が認められるが、いかにも長い。それなら公募でかなり多かった「新品川」のほうがマシだらう。

 そもそも、鉄道の駅は基本的には地名を使ふものだ。それを考へれば「高輪」が最も適切だらう。公募で最多だったのも、さう考へる人が多い事を示してゐる。高輪は「お江戸日本橋」にも出てくるから古くからある地名だと思ふ。ちょっと検索してみたら、戦国時代の軍記物語の中に「高縄原」とあるのが由来らしいが、更に古く、1189年の奥州合戦に登場する高鼻和太郎といふ人物にちなむといふ説もあるさうだ。


 まあ、東京には数年に一度行くだけだが、羽田空港からは京急の品川行きを利用するので、品川付近は馴染みがある。今度いつ行くか分からないが、山手線に乗り換へて東京方面に向かへば次が新駅、それが「高輪ゲートウェイ」なら苦笑しながら通過することになるかもしれない。
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1949年1月生まれ、還暦を期にブログを始めました。記述することは多岐にわたります。
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