つい先日、長崎地方のいくつかの施設が世界遺産として登録されたといふニュースが流れた。登録を目指して活動してゐた人たちの喜びは分かるし、歴史的な価値を考へればその意義は大きいだらう。ただ、「潜伏キリシタン」といふのは初めて聞く言葉で、「ん?隠れキリシタンじゃないの?」と思った。

 さう思った人は他にもたくさんゐたやうで、両者の違ひを説明するサイトが複数作られてゐた。それらによると、江戸時代の禁教令(1614年)からのキリシタンが「潜伏・・・」であり、偽装棄教の上、独特の信仰形態を持つに至った。そして、明治に入ってそれが解かれた1873年以降もその形態を維持するキリシタンが「隠れ・・・」だといふ。

 ならば現在、おそらく「隠れ・・・」はほとんどゐないのだらう。そして、ユネスコが「隠れ・・・」ではだめ、「潜伏・・・」なら良いとしたらしい。その理由は、”弾圧下での信仰”に意義を認めるかららしい。つまり私の理解に合致するのだが、私は「隠れ・・・」しか知らず、「潜伏・・・」と「隠れ・・・」の」違ひも当然知らないから「ん?」となったわけである。


 しかし・・・・、なんだか腑に落ちない。つまり「潜伏キリシタン」といふ言葉がいつできたのか、それが分からないのが原因で、ユネスコの指摘がはたして妥当なのかも分からないからだ。単なる寡聞かもしれないので、WIKIに当たってみた。すると「隠れキリシタン」の項目があり、そこでは偽装棄教したキリシタンとした上で、明治以降認められたカトリック教会に戻らなかった信者をも含むが、両者を区別する場合には前者を「潜伏キリシタン」、後者を「カクレキリシタン」と呼ぶ(片仮名である)、とされてゐる。

 WIKIを鵜呑みにするつもりはないが、少なくとも「潜伏・・・」といふ言葉が以前からあった事は信じていいだらう。ただし、いつできたかは不明だし、人口に膾炙してゐないのは間違ひない。そして現在も少数ながら「隠れ・・・」が存在するさうだ。してみると、ユネスコの指摘は妥当と言へさうである。宮崎賢太郎といふ人が潜伏キリシタンやカクレキリシタンを研究してをり、著書もある。その一つに「潜伏キリシタンは何を信じていたのか」といふのがあり、それが今年2月の発行である。ひょっとすると、この言葉を作った人かもしれないので、機会を作って読んでみたい。
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 サッカーは好きではないのだが、この試合は決勝T進出がかかってゐたし、比較的早い時間帯だったのでTVで観戦した。

 試合は一進一退といふ感じで進み、0-0で前半を終ゑた段階で引き分けの可能性が高いと思ってゐた。決勝Tに進む条件は勝ちまたは引き分けなので、それでいいわけだ。しかし、後半に1点を取られて状況が変化する。面白いことに、もう一つの試合(コロンビア対セネガル)も同時刻に行はれてをり、それがやはり0-0で前半を終ゑてゐた。もし日本が負けるとそっちの試合の結果次第といふ事だったのだが、それより引き分けに持ち込んでスンナリ進出を決める方がいいのは当然だ。

 しかし、なかなか追いつけない展開が続く中、コロンビアが1点取ったといふ情報が流れた。これでまた状況が変はる。つまり、仮にこのまま負けてもコロンビアが勝てば決勝Tに行けるのだ。あくまでもこの時点での話だが、後半30分にさしかかる時点であり、そのまま終わる確率がかなり高いが、また得点がある可能性ももちろんある。

 そして約10分後、西野監督は攻めないといふ作戦を決断する。つまり、攻めて引き分けを目指すのはカウンターを食らってさらに失点する可能性があり、そうなると得失点差でセネガルに負ける、それより0-1のまま終わらせ、コロンビア対セネガルがこのまま終わることに期待する、といふか賭ける事にしたのだった。そして約10分間、点を取りに行かず、ボールをぐるぐる回すだけのパスワークが続いた。

 この状況は、サッカーの試合といふ形をなしてをらず、観戦者にとっては実につまらないものだった。観客席からもブーイングが起きてゐた。一夜明けた今日のメディアでは賛否両論が伝へられてゐる。


 私は20年以上前の高校野球を思ひ出してゐた。松井に対する5連続敬遠だ。勝つ事を優先した監督の方針だったが、高校野球にそれはふさはしいのか、と盛んに議論された。昨日の西野監督は、勝つ事ではなく決勝Tに進む事を最優先し、状況を把握した上で、あれがもっとも確率が高い方法と判断したわけだ。もし失敗すれば、さんざん批判されたに違ひない。そのリスクももちろん分かっての決断だから、外野があれこれ言ふべきものではないだらう。結果責任といふしかない。

 それと、ドーハの悲劇との関連もある。それについては詳しいことは知らなかったが、今回のワールドカップを前にしたいろんな解説で分かった。即ち、W杯出場がかかったアジア予選最終戦は引き分け以上が条件だった。そして、同点で推移してゐた試合の終了間際、果敢に攻めた結果相手にボールを奪はれ、さらに得点されて負けてしまったのだ。

 
 スポーツマンシップの観点からはずるいとか卑怯とかマイナス評価される作戦も、状況次第で容認されるわけである。潔さを高く評価する日本人も渋々ながらそれを認める事になりさうである。
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前回の記事を書いた後、会見の中継を見た。彼は2年生ではなく3年生で、20歳になったばかりとされてゐたので、4月生まれなのかもしれない。それはさておき、翌23日、日大の内田監督と井上コーチが会見を行ひ、さらに25日、学長が会見した。その前日は日大の再回答が関学に提出された日であり、それを受けて今日(26日)、関学が会見した。

 それらもほとんど中継で見たので、ここに感想を書いておく。まず反則をした宮川選手は、事実経過を正直に語ったと思はれる。あの試合の数日前からの状況も話し、その上で、「QBをつぶしにいけ」といふ指示を実際にケガさせろといふ意味に取ったと話したが、これは事件の核心だった。「相手をつぶせ」は、「全力でぶつかれ」といふ意味でよく使はれるさうだが、その日の、問題のプレーについてはさうではなかったわけだ。

 一方、監督とコーチの会見では、「つぶせ」と言ったのは確かだが、ケガをさせろといふ指示はしてゐないとの説明だった。これはコーチの言葉で、監督は「信じていただけないとは思ふんですが、私からの指示ではありません」と言った。また、激しいプレーもあくまでもルールの範囲内で・・・といふ指導姿勢とも言ってゐた。だから、一言で言へば、「乖離」云々といふ当初の説明をやや詳細に繰り返したのがこの会見だった。

 それならなぜ「指示の意図を誤解した」プレーの直後にその旨指導しなかったのか、といふ当然の質問に、監督は「ボールを見てゐて、そのプレーは見てゐなかった」「次々とプレーが進んでしまひ・・・」と弁明した。さういふこともあるのか・・・と思ったが後でこれも嘘らしいことが分かった。なぜなら、監督が宮川選手の方を見てゐると思はれる映像があったし、反則に際しては審判が反則の内容をマイクで告げて必要な措置(この場合は15ヤード後退)をとるさうで、その間1分くらいはプレーが中断するので仮にリアルタイムで見逃してもどんなプレーが行はれたかが分かるし、選手に指示するチャンスはもあったからだ。また井上コーチは、見てゐたが何とか彼にプレーを続けさせたいといふ思ひ云々と語ってゐたが、しどろもどろな話しぶりだった。

 25日の学長会見は、謝罪会見とされてゐたが、誰に何を謝罪してゐるのかがよくわからない内容だった。もちろん、ケガをした選手、関学チーム、その他関係者への謝罪の言葉があったが、それより長い時間をかけて話したのは、日大の学生と付属の高校や中学の生徒へのメッセージだった。質疑応答でも、肝心の部分は第三者機関や連盟の調査に委ねるといふのみ、大学としてどう対処するのかがほとんど見えない会見だった。報道陣を呼びつけて公共の電波を使ひ、10万人ほどの学生・生徒に動揺するなと伝へるのが真の目的だったのかと疑はれた。

 さて今日(26日)の15時から関学の会見があった。日大の再回答は、詳しくて長いものだったが内容は初回とほぼ同じだったらしい。それで、10項目に亘って疑念を提示し、信頼関係が回復するまで試合はしないとの方針を述べた。それらの疑念はこれまでマスコミなどで指摘されてきた事と似通ってをり、総じて宮川選手の会見内容に信憑性を認める姿勢だった。会見に先んじた被害選手への謝罪の場にも立ち会ったさうで、その際にも彼の話を聞いてをり、会見はその敷衍だったやうだから当然かもしれない。


 さて、宮川君は全日本代表に選ばれてゐる優秀な選手なのだが、「フットボールをやる権利がない」と会見で語ってをり、現在は学校にも行ってゐないらしい。さういふ事情は理解できるので、実に気の毒としか言ひやうがない。被害選手の父親をはじめ色んな人が彼を応援し、再びプレーできるやうにと発言してゐるが、しばらくは無理だらう。もちろん責任はあるし、会見を見ての印象ではまじめな性格のやうであり、だからこそ事件のショックはかなり尾を引くと思はれる。

 前回書いたやうに、これは傷害事件である。彼もさう認識するからこそ、権利がないと思ってゐるのだらう。被害者側が彼を加害者として被害届を出したから、警察が動き始めたはづだ。それを取り下げる可能性もあるし、捜査続行でも逮捕や起訴はされないと思ふが、故意に負傷させたといふ事実は消えない。周りは忘れても本人が忘れる事はない。その悔恨を乗り越えて再びプレーするにはかなりの精神力が必要だらう。私としては、また活躍してほしいと思ふものの、このまま競技をしなくなっても、それが彼の意志ならやむを得ないと考へる。どちらにせよ、このやうな事態を引き起こしながら直接の責任を認めない内田監督には憤りを覚える。井上コーチも同様だが、彼も内田氏にさからへない立場らしいので一片の同情の余地はある。
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 アメリカンフットボールの事件には驚いたのだが、それに関連して今日もっと驚くべき事を耳にした。タックルをした選手が記者会見を開くといふもので、一瞬耳を疑った。彼は実行者であり、当然責任があるが、日大アメフト部といふ環境を考慮すれば部や大学に守られるべき存在で、なぜ前面に出ねばならないのか?といふ驚きである。

 アメフトではボールを持ってゐない選手へのタックルは反則、と今回知ったのだが、おそらくラグビーも同じだらう。激しいスポーツなので、勢い余って結果的に反則といふのはいかにもありさうだが、問題のプレーは明らかに故意に見える。抗議を受けた日大は、「指導者の指導と選手の受け止め方に乖離があったのが問題の本質」と回答したのだが、とんでもない詭弁だ。盛んに言はれてゐる事だが、もしさうであれば、あのプレー直後に選手を叱責しなければならない。

 内田監督は監督を辞めるさうだが、それで終わる話ではない。この件が落着するためには、彼があの選手にあの悪質反則を指示した事を明言し、刑事事件としての扱ひが始まらねばならない。要するに故意による傷害事件なのだ。さう考へる人はたくさんゐるはづで、TVに出てくるスポーツライターなどは、明言しないが、本心はさうだといふのが滲んだ言ひ方をしてゐる。


 さて、初めの回答に対する関学の不満を受けて、日大が24日に再回答する運びになってゐるが、それに先んじてタックルした選手が・・・といふのが本題である。なぜ彼がそんな事をするのか。段取りを整へたのは彼の先輩と伝はってゐるが、監督や大学を差し措いて彼が矢面に立つ必要があるのか、大学はそれを知ってゐるのか、などが不明である。前述の通り、内田監督が真実を語るべきだが、その際選手を同席させて一緒に謝る、といふのなら一応話はわかる。あるいは、彼が個人として危険な反則行為をやったので謝罪する、といふ事でも理解できる。彼が成人かどうか、対応に多少の影響があるので知りたいが、2年生らしいので未成年である確率が高いとしか言へない。

 ともあれ、報道によれば、監督の指示があった事を言ふらしいのだが、だとすれば24日の再回答への牽制かもしれない。つまり、監督の指示を明言しないおそれがあるので先んじて言ってしまはうといふ事だ。であれば、日大はこの学生や彼の先輩からも信用されてゐない事になる。内田氏は監督を辞めても、日大の常務理事といふ立場に変はりはなく、自分が指示したとは口が裂けても言へない・・・と見透かされてゐるわけだ。本来大学は学生を守るべきなのだが、「乖離」とされたやうに選手に責任を負はせる方向にある。それではたまらないといふのが彼の気持ちで、先輩がそれを理解してセットしたのではないかと思はれる。


 会見は今日の午後らしい。彼は退部するさうだが、だからこそ言へるといふ内容も含めて、数時間後にはいろんな事が明らかになるだらう。当然ニュース番組で報道されえるが、できればリアルタイムで見たい。
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 間もなく平昌オリンピックが始まる。北朝鮮の動きなど、何かと「場外」の話題が多いが、ここでは純粋に、私が最も注目してゐる選手の事を書く。高梨沙羅である。

 4年前、ソチ五輪直前の競技会をTVで見た時、金メダル間違ひなしと思った。他の選手とは次元が違ふと感じたからだった。しかし、本番では金メダルどころか表彰台にも上れない4位だった。その時私は1972年の笠谷選手を思ひ出した。日本人が表彰台を独占した70m級でその中央に立ち、90m級でも金間違ひなしと思はれてゐた。しかし2本目に失敗し、4位に終わってしまったのだった。あの笠谷にしてさういふ事があったのだから、わづか17歳の少女が失敗しても仕方ない・・・とは言ふもののやはり残念だった。もちろん本人が一番悔しい思ひをしたはづである。

 それから4年、昨シーズンまでは国内大会やW杯でたくさん勝ち、今度こそ金メダルと予想してゐた。ところが、今シーズンはあまり勝ってゐない。そして、ルンビといふノルウェーの選手がW杯7勝と断トツの成績を残してゐる。常識的に考へれば、彼女が金の最有力候補だらう。高梨危うし・・・。

 つい先ほど、NHKでやってゐたのだが、ルンビ選手は絶好調で勝ち続けてゐるのに対し、高梨は徐々に調子を上げ、ルンビに追いつきさうな感じになってゐるとのことだった。ならば平昌では追いついた状態かもしれない。ルンビが下り坂に転じてゐるかもしれないが、それを期待するのは品がない。

 同じ番組で、本人は(ソチでは)自分を信じ切る事ができなかったと語ってゐた。プレッシャーがあった事も間違ひない。してみると、ルンビ選手が4年前の高梨と同じ状態になる可能性は小さくないと思はれる。


 とにかく、私としては隣町から出たヒロインが最高の舞台で最高位に立つ事に期待するし、彼女のためにも勝って雪辱を果たしてもらひたい。私が考へる最高の結果は、高梨が金、ルンビが銀、そして伊藤が銅、3人は小差といふものである。
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丸山恒平

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