愛煙家には暮らしにくい社会になっている。そして今も、その程度が上がり続けている。

 嫌煙権運動がいつ始まったか覚えていないが、かなりの成果を上げたことは疑いなく、いまや特に運動をしなくても、社会全体がすでにその方向にまわっている。

 その画期は健康増進法の施行だろう。それから6年経つが、喫煙者は減り続けてすでに少数派になっている(約25%)ため、余計肩身が狭い。

 私は、ある理由で一時やめていたことがあるが、今は元に戻っている。禁煙に失敗したわけではない。もちろんタバコが好きということもあるが、こういう社会に対する抵抗の意味を込めてもいる。


 嫌煙運動の初期には、そういう人達の気持ちがわかって支持していた。だから、分煙などは結構なことと思っている。しかし例の画期の頃から疑問を感じ始めてきた。タバコは嗜好品であり、吸う吸わないは個人の自由である。ところがここ数年は、まるで犯罪者に対するような目が感じられてきた。別に麻薬をやっているわけではなく、酒を飲んだり、ケーキを食べるのと同じレベルなのに、である。

 ただし、タバコが嫌いな人はそばで吸われるだけで不快らしいし、受動喫煙のこともあるから、そこが違う。だからTPOをわきまえる必要はあるが、犯罪者扱いされるいわれはない。

 健康に有害という説明にも一理あるが、統計的に病気になる確率が非喫煙者より高いというだけで、しかもせいぜい数倍である。例えば肺ガンによる死亡者の人口比は3/10000程度だが、仮に罹患者が10倍いたとしても罹患率は3/1000だ。喫煙者が高率と言っても6/1000くらいにしかなるまい。その程度の危険はあちこちにあるだろう。

 ちなみに、私の父親は数十年に亘る愛煙家だったが、肺炎にすらならず、98歳まで生きた。単に確率の問題かもしれないが、体質のこともあるだろうと私は考えている。

 麻薬のように本当に有害なら法律で禁じればいい。それをしないのはその証拠がないからだ。本当に有害とは、それを摂取すれば相当な割合で被害を受けるという意味、コンマ以下のパーセンテージでは「相当な割合」にほど遠い。

 ついでながら喫煙者は、仮に所得税を払う収入がなくてもかなりの税金を負担している。タバコを1000円にして云々という議論があったが現在は下火になっており、その愚かしさに気づいたものと思われる。

 私を含めて、多くの喫煙者はその害を知っており、それでも嗜好品として口にしている。酒も飲み方によっては有害だが、酒飲みがそれを知っているのと同様だ。国民の健康を守るのは政府の役割の一つだから、害を知らせることや分煙を進めることに異存はないが、非喫煙者がそんな状況を笠に着て喫煙者を白い目で見るのは、タバコを嫌う自由とタバコを好む自由が同列にあるのを理解しないことであり、大げさに言えば一種のファシズムである。


 ところで「歌は世につれ・・・」というが、最近のはやり歌にはタバコが出てこない。あるかもしれないが、少なくとも私は知らない。初期の宇多田ヒカルに「初めてのキスはタバコの味がした」という歌詞を含む曲があり、未成年の彼女にふさわしくないとクレームがついた、という話を知っているが、それが最後である。

 「あなたの好きなタバコの香りヨコハマ」、「口笛 残り香 タバコの煙」、「好みのタバコあと一本になり」など、タバコが出てくる歌が以前はたくさんあった。きわめつけは沢たまきの「ベッドで煙草を吸わないで」(かなり古いが^^;)だが、歌に限らず「タバコ文化」とでもいうべきものすら廃れていくのではないか、と危惧する次第である。それとも、そんな文化は廃れた方がいいのだろうか。
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