皇位継承問題

あるサイトに、「皇位は男系継承であるべきか」というスレッドが最近立てられた。立てた人は、女系でも構わないという、言わば消極的女系容認論者のようだ。すでにレスが30以上あってなかなか面白い。

 特に面白いのは、連綿と男系男子で継承されてきたことを重視し、さらに天照大神を持ち出して2600年以上を云々する人がいることだ。それが単に精神的な建前を言っているのか、本当にそれを信じているのかは定かでないが、もし後者なら驚くべき事だと思う。そういう認識は古事記・日本書紀によって作られ、明治以降には国策として教育されたが、敗戦後に清算されたはずである。もっとも、既に1200年以上の歴史があったので簡単に清算ということにならないのは頷けるが、それにしても天照大神から・・・というのは神話と歴史の混同であり、私には到底考えられない。

 男系男子継承は我々一般人にも根付いている価値観であり、できればそれを維持したいと考えるのは自然だ。しかし、現実には子供ができなかったり、女子だけということもあり、家を断絶させまいとすれば婿養子あるいは全くの養子を考えることになる。前者なら血統はつながるがそれ以降女系になり、後者なら新たな血統の始まりとなる。ただし、養子を男系の血族から求めれば、男系は維持されることになる。

 天皇家においてはそれが実践されてきた。古代での有名な例は継体天皇だ。養子という扱いではないが応神の子孫であり、仁賢の娘にして武烈の妹(姉?)である手白髪皇女を娶ることで入り婿的な性質も獲得している。また持統天皇は女帝だが、その後の天皇は天武天皇の子孫でもあるからここで女系に代わったわけではない。ついでながら、光仁天皇からは天智の系統に移っている。

 それを担保してきたのが側室や宮家の存在で、明治以降も続いた。しかし、なかなか男子ができなかった昭和天皇は側室を置かず、戦後宮家の範囲が縮小されてそのまま現在に到っている。男系男子継承を将来に亘って維持するためには、国民感情が側室を許すとは思えないから旧宮家の復活が最低条件だろう。そうでなければ女性天皇とそこから始まる女系天皇を認めるしかない。

 私はそういう客観的な認識を投稿したが、あくまでも男系男子で行くべきで、もし途絶えたらそれで仕方がない、という意見もあったし、女系に代わるならそれは偽王朝と考えるという人もいる。そうまで言わなくても、女系になったら現在と同じ感情は持てないという投稿もあり、男系男子継承を絶対視に近いほどに尊重する人は少なくない。そうなんだなあ・・・というのが正直な感想である。
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