剣投ぜし古戦場-知は力なり

「かまくら」という唱歌があり、小学校の2年か3年の時に音楽で習った。しかし、歌詞の意味はほとんどわからなかった。全部ひらかなで、意味の説明は全くなかったと記憶している。そうだったのか!とわかったのはざっと10年後、高校3年のときだった。

 日本史の授業で、南北朝から室町幕府成立のあたりをやっていたときである。ときおり漫談をまじえる先生だったが、その日は新田義貞が鎌倉を攻める話だった。

 名場面を講談風に語ったあと、種明かしをしてくれた。新田の本拠地は内陸だから、兵士たちは海のことをよく知らない。しかし義貞は潮の満ち引きの知識があり、まもなく潮が引き始めて通れるようになるのがわかっていた。そこで、剣を投じて八幡大菩薩に祈願するという形をとったのだ。海を知らない兵士たちは、潮が引くのを見て八幡様のご加護と信じ、大いに士気が上がった---というわけである。

 義貞が名将と讃えられる所以は、他にもあるにしろ、これが最大かもしれない。後に「太平記」は、「たちまちのうちに潮が引き、稲村ヶ崎をまわりこむことができた」と記したのだが、読み物としては断然その方が面白い。そして「かまくら」はそれを歌い込んだわけである。


 さて、知識はこのように活用すべきものである。それによって力となる。そのことを先生の授業は教えてくれた。今、津波による原発の事故で、連日放射能のことが発表されているが、むずかしくてわからない、という声もあるようだ。解説はワイドショーが受け持っているが、それも、ずぶの素人が「よくわかった」と言える内容か、やや疑問がある。もう一工夫しないと、真の意味で「知は力なり」とはならないかもしれない。
スポンサーサイト
line

comment

Secret

line
line

line
プロフィール

丸山恒平

Author:丸山恒平
FC2ブログへようこそ!
1949年1月生まれ、還暦を期にブログを始めました。記述することは多岐にわたります。
コメント歓迎・反論歓迎・トラックバック歓迎・リンクフリーです。

BLOGRAMに登録しています。できればカレンダーの下のタグをクリックしてください。

line
最新記事
line
最新コメント
line
最新トラックバック
line
月別アーカイブ
line
カテゴリ
line
天気予報

-天気予報コム- -FC2-
line
カレンダー
06 | 2017/07 | 08
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31 - - - - -
line
フリーエリア
line
フリーエリア
line
sub_line
検索フォーム
line
RSSリンクの表示
line
リンク
line
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

line
QRコード
QRコード
line
sub_line