石田三成のイメージ

NHKの大河ドラマを比較的よく見ているが、一昨年と今年は、時代がほぼ似ている。戦国時代なのだが、主人公はこれまであまり取り上げられなかった人物だ。戦国時代は何度も扱われているが、だんだんマイナーな人物も主人公になる傾向があるようだ。

 さておき、一昨年の「天地人」(以下T)と今年の「江」(以下G)ではかなり登場人物が重なるが、そのうちの石田三成のことである。Tではかなり若い頃から登場し、関ヶ原で敗れるまでかなり出番があった。作者の考えでは、主人公の直江兼続との関係が深いからだ。ある意味盟友とも言える関係に描かれていた。配役は人気者の小栗旬で、そのことにも重要度が表れている。後半は秀吉の側近として力を振るう冷酷な策略家という印象だが、軍事面での活躍が少ないためか豊臣家内部での人望がない。兼続も冷酷さに疑問を抱くが、天下泰平のためと知って協力する。

 一方Gでは、既に秀吉の側近でも最右翼という立場になってから登場する。しかし、秀吉の腰巾着に過ぎず、わがままな主君に手を焼きながらなんとかこなしている、というやや頼りない印象がある。江にとっては伯父信長の部下である秀吉の手下、いわば軽輩に過ぎないから、それらしく描いているのかも知れない。


 さて、どちらが実像に近いのだろうか。

 私が三成を知ったのは、45年前の「太閤記」でだった。石坂浩二が演じていたが、秀吉が何かの工事を期限付きで命ずる。すると三成は、多少の沈黙を経て「できません」と答える。そして、その工事に必要な延べ人数を示し、今の動員力では無理だと説明する。

 高校2年の私はそれを見てカッコイイと思い、三成は頭の良い有能な実務家という印象が強く残った。それ以後、その「太閤記」を含めて三成が登場したものは記憶が薄いが、関ヶ原では西軍の総大将だったと思い、少し無理があるような感じを持っていた。武将としての評価は知らず、それはその面では特筆するものがないためと思われるからだった。

Tを見て、総大将は毛利輝元だったのを知ったが、それは「人望のなさ」を自覚する三成が敢えて彼に頼んだのであり、それは史実らしい。

 ともあれ三成は、現代なら異例の速さで昇進した財務省の事務次官というところがふさわしい・・・というのが私のイメージの別な表現である。昨年、史料を読みこんだ人が書いた三成伝を読んだが、それも参考にしている。

 従って、私のイメージの方がGでの描かれ方よりも実像に近いことには、ある程度自信があるのだが・・・。 
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