「韓国語」への疑問

ここ二十年くらいと思うが、「韓国語」を勉強するひとが増えている。韓国への旅行が近くて安いことや韓流ドラマの流行などが背景にあるのだろう。日本語に似ているから学習のハードルも低そうだ。

 隣の国で、二千年に及ぶつながりもあるから結構なことだと思っているが、どうも「韓国語」という呼称に馴染めない。言語学上の述語としては「朝鮮語」であり、昔はそう呼んでいた。

 韓国で使われている言葉だから「韓国語」でいい、ということは言えるだろうが、北朝鮮で使われている言葉を「北朝鮮語」と呼ぶ習慣はなく、普通「朝鮮語」と言っている。すると「韓国語」と「朝鮮語」は別の言語なのか?そんなことはなく、南北同じ民族で同じ言葉だ。であれば同じ呼称を使うのが理屈に合っている。


 にもかかわらず「韓国語」が主流なのは、北朝鮮と国交がなく、半島の国と言えば韓国が頭に浮かぶこと、「朝鮮」には差別的なイメージがあることがその理由と思われる。朝鮮半島を支配下においた時代に朝鮮・朝鮮人を下に見る感覚ができあがり「チャンコロ」という蔑称もあった。その感覚は戦後も消えず、在日朝鮮人への差別も続いた。韓国が経済発展を遂げて交流も盛んになると、そういう感覚は少なくなったが、底流にはまだ残っているのだろう。


 いわゆる差別語をその意識で使うべきではないし、実際も使われなくなったが、その意識なしに使うのもダメというのはおかしいと私は考えている。例えば捻挫をして一時的に歩きにくくなったとき、「ビッコひいてる」と言ってはダメというのはそれこそ不自由だ。しかし、使うなと言われている以上少なくとも公的な場では使わないのが無難だ、という意識が働いているようだ。

 同様のことが「朝鮮語」にも当てはまり、「韓国語」が無難という事になっているに違いない。差別意識を伴わない「ビッコ」でも、片足が悪くてその言葉を聞いただけで不快になる人もいるということが少なくとも公式には使わない理由とされている。それに一応納得した上で、では民族としての朝鮮人に、「朝鮮語」という呼称を聞いただけで不快になる人がどれほどいるのか?という疑問が浮かぶが、そんな調査はなさそうだ。むしろ、使う日本人が過剰反応をしているのではないだろうか。

 韓国には「朝鮮日報」という有力新聞がある。だから、国名は韓国(大韓民国)だが、韓国の人に「朝鮮」への特殊な感情はないと思う。北朝鮮の人には当然ないだろう。


 そもそも、「朝鮮」は二千年以上前から何度か国名として使われている。最近流行の韓国宮廷ドラマも、約500年続いた李氏朝鮮の時代だ。字の通り、東の海に日が昇り、鮮やかな朝を迎えることを表している。「日出づる国」と似て輝かしい名前なのだ。
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