三島返還?

 北方領土問題の解決をめざすための特使が派遣されるという。森喜朗元首相なのだが、三島返還での決着も視野に入れているらしい。いわゆる面積等分論を踏まえているようだ。択捉の4/5とそれ以外に分けると半分ずつになるという。

 ロシアと中国との間でその方式で解決した実例があるそうで、それを土台にして、半分より少ない三島に譲歩すればロシアも呑めるのではないか、という理屈のようだ。もっとも、絶対にそれで行くというわけではなく、観測気球の意味という見方もある。

 さておき、この案には前提条件がついている。「四島の帰属を確認した上で」というもので、これが大問題だ。つまり、四島すべて日本に帰属することを合意し、現実的な方法として三島で決着させる意図なのだが、ロシアがその前提を認めるとは思えない。

 ロシア側にすれば、「そういう前提なら、将来択捉の返還も要求してくるに違いない」と考えるだろう。もし日本が、そんなことはしないと約束するなら、「では、択捉はロシアに帰属すると認めよ」と言ってくるはずだ。


 また、そもそも面積等分論に乗ってくるかどうかも疑わしい。単に互いに自国領土だと主張し合っているのならともかく、この問題は戦後処理だからだ。その意味では、やはり日ソ共同宣言(1956年)を出発点とするのが妥当だと思う。それが今も有効であることは森氏も指摘しているが、それに等分論を上乗せするのは無理があるだろう。旧島民には気の毒だが、択捉・国後は放棄して二島返還で終わらせるのが現実的である。これならロシアも合意できるはずだ。


 余談だが、山本一太大臣が根室に来てカッコイイことを言っていた。しかし仮に三島返還が実現しても、旧島民は「約束が違う」と言うだろう。その時、「解決するとは言ったが四島とは言っていない」などという弁解は通用しない。
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