「うちら」と「うち」

 「うちら」というのは、「私たち」を意味する関西の言葉だと思うが、北海道でもよく使われている。いつころからそうなのか、よくわからないが、少なくとも20年前には結構広まっていたと思う。

 そもそも「うち」は、関西では男女関係ない一人称なのだが、全国的には別の意味である。つまり「家」の意味で、時には「私の家」を意味することもある。江利チエミが「うちへおいでよ、わたしのおうちへ」と歌ったのは、もう半世紀以上前のことだ。そして、「我が家」「我が社」などの意味でも普通に使われている。

 ところが、その複数形である「うちら」は、あくまでも関西の言葉だったはずだが、今では北の端まで浸透しているわけだ。南の方は知らないが、どうなのか興味がある。

 そして面白いのは、一人称単数としての「うち」はそうなっていないことだ。北海道のことしかわからないが、「うちら」はしょっちゅう聞くが「うち」は聞いたことがない。

 思うに、「家」の意味の「うち」との混同を無意識で避けているのではないだろうか。そういえば、関西では「家」の意味で「うち」を使うことがあるのかどうか・・・、これも半世紀以上前のことだが、大阪のある家族が旅行で北海道にきていたことがあり、会話の中でこっちの者が「わたしのうち」と言ったのを大阪の子供が理解できなかった。母が話していたことなので確かではないが、その子供は「「わたし」も「うち」も一人称単数と思ったからに違いない。であれば、「家」の意味で「うち」を使うことは、少なくとも当時はなかったことになるのだが。

 ともあれ、以前書いたこともある関西弁の浸透力の強さを、この例でも確かめることができるのだが、さすがに「うち」が関西風に使われるまでには至らないと思われる。


 ちなみに私は関西風の言葉が好きではなく、「うちら」も「めっちゃ」も使ったことがない。蝦夷言葉を守りたいなどという大げさなことを考えているわけではないが、「わや」を広めたいという気持ちが少しある。これについては改めて書く機会があるかもしれない。
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