依存症が生じる脳の仕組み

 「○○依存症」といふのがたくさんある。この言葉を聞くやうになったのは、よく覚えてゐないが20年ほど前からではないだらうか。依存「症」といふからには病気なのだが、詳しいことは知らなかった。しかし、ちょうど1年前に発刊されてゐた本でそれが脳の病気であることがわかった。

 中野信子といふ人の「脳内麻薬」(幻冬舎新書)である。それによると・・・

 人間が快楽を感じる時、脳内ではドーパミンといふ物質が分泌されてゐる、といふより、ドーパミンが分泌されることで快楽を感じる。いや、人間だけでなく、動物でもさうだ。ただ、ヒトには他の動物にはない、未来のために作物を栽培するとか、当面何の役にも立たない科学や芸術に力を注ぐとかの特性がある。それらのことは、本来生理的欲求とは矛盾するのだが、「がんばってゐる自分へのご褒美」としてドーパミンが分泌される。その効果に生理的な快楽との区別はない。

 さて、このヒト特有の快楽は生理的な快楽に打ち克つほどのものなので、一つ間違うとがんばらずにご褒美だけを求めるやうになる・・・これが依存症である。もう少し詳しく言ふと、ドーパミンを放出する側と受け取る側があり、それがセットになってゐるのだが、このセットが働くと快楽を感じ、脳内に記憶される。従ってそれを求めるやうになるのだが、逆の作用をするセロトニンといふ物質が無制限に快楽を求めることを抑制してゐる。このバランスが崩れると依存症になるわけだ。麻薬や覚醒剤、そしてアルコールやニコチンにはさうさせる働きがあるため、依存症を起こしやすい。


 うーむ、なるほど・・・ところで私は愛煙家だが、果たしてニコチン依存症になってゐるのか・・・どうもそんな気はしないのだが、よくわからない。やめたくてもやめられない、といふ状態なら依存症といふ判断になるらしいが、やめたいと思ってゐないので、判断がつかないのだ。また、禁煙の場所がずいぶん増えたが、数時間さういふところにゐても、吸ひたくてたまらないといふことにはならない。とはいへそこから解放されると早速吸ふので、やはり軽度の依存症なのかもしれない。

 さてをき、このやうな説明には初めて接した事であり、その点で満足できる本だった。読んでゐる最中にもドーパミンが分泌されてゐたんだらうな^^
スポンサーサイト
line

comment

Secret

line
line

line
プロフィール

丸山恒平

Author:丸山恒平
FC2ブログへようこそ!
1949年1月生まれ、還暦を期にブログを始めました。記述することは多岐にわたります。
コメント歓迎・反論歓迎・トラックバック歓迎・リンクフリーです。

BLOGRAMに登録しています。できればカレンダーの下のタグをクリックしてください。

line
最新記事
line
最新コメント
line
最新トラックバック
line
月別アーカイブ
line
カテゴリ
line
天気予報

-天気予報コム- -FC2-
line
カレンダー
08 | 2017/09 | 10
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
line
フリーエリア
line
フリーエリア
line
sub_line
検索フォーム
line
RSSリンクの表示
line
リンク
line
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

line
QRコード
QRコード
line
sub_line