初めて買ったレコード

 CDの時代になって久しいが、「レコード」はまだ死語にはなってゐないやうで、時折、ラジオなどでレコードを懐かしがる話が紹介される。レコードといふものは、多分小学校低学年の頃、雑誌の漫画で知ったと思ふ。その頃は、落とす割れるものだった。間もなく「割れないレコード」が登場したが、材質は新旧ともに知らなかった。後に割れないのはプラスチックと知ったが、割れる方は未だに知らない。

 現物を見たことがないのだから仕方がないが、プラスチックの現物は多分5年か6年のときに初めて見た。近所に引っ越して来た家庭に、私より二つ上と一つ下の姉妹がをり、行き来するやうになったが、そこにはステレオがあったのだ。当時私は、モノラルプレーヤー持ってゐる家すら知らなかった。

 さて本題、レコードを初めて買ったのは高校1年のときである。自宅でステレオを買って・・・といふことではない。その一家がまた引っ越すことになり、妹の方への餞別として買ったのだ。曲はボビー・ソロの「ほほにかかる涙」、前年のサンレモ音楽祭で入賞した曲で、ちなみに優勝はジリオラ・チンクエッティの「この胸のときめきを」だった。この催しを私は偶然TVで見たのだが、これがとても気に入り、レコードが欲しいと思ったが、プレーヤーがないので買っても意味がない。そこで、その彼女にプレゼントすることにしたのだった。

 かう書くと、いかにも私が彼女に恋心を抱いてゐたかのやうである。日本では布施明が歌って結構ヒットしてゐたし、その訳詞は「おまえを思って このほほの涙・・・」といふものだったからだ。しかし実際は違ふ。知り合ったのが小学校高学年、高校生と中学生になって恋と言へる心情に変化する可能性はあったと思ふが、仲の良い幼なじみといふ間柄のままだったのだ。ただ、正直に言へば私の方には少しさういふ気持ちも芽生へてゐたが、向かうはさうではなかったと思ふ。そして私も、もっと踏み込まうといふ気持ちはなかった。

 実は彼女が私を好きで、告白を待ってゐたのだが、それがないまま離ればなれになり・・・60代になって再会してそのことがわかり・・・となればストーリーとして面白いのだが・・・「黄昏流星群」(弘兼謙司)の世界だな^^
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1949年1月生まれ、還暦を期にブログを始めました。記述することは多岐にわたります。
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