医薬分業の眼目

 医薬分業がいつ始まったのか、正確には覚えてゐないが前世紀末くらいではないかと思ふ。それはさておき、このことの意味がほとんどわからないまま十数年が過ぎた。わかってゐるのは、病院で渡されてゐた薬がすぐそばに新設された薬局で渡され、その際以前より詳しい説明がされるやうになったといふことだけである。

 薬について詳しい説明が聞けるのは患者にとって利点だらうが、それだけならこれまでのシステムにそれを加へればすむ話である。また、渡された処方箋を別の薬局に持って行き、そこで調剤してもらふことも可能になったが、それにどれほどの意味があるのかもわからなかった。

 それで、いつかきちんと知りたいと思ってゐたのだが、めったに医者にかからないこともあって切迫感がなく、知らないまま今に至ってゐた。しかし、昨日、高校の同期が十人ほど集まる飲み会に出席し、保健所に勤めてゐた友人に教へてもらふことができた。

 彼によれば、医薬分業の眼目は「各自がかかりつけの薬局を持つこと」ださうだ。医者については、昔から主治医といふ考へ方があったが、薬についても同様に・・・といふわけで、その意味は特に複数の医療機関を利用する場合に顕著になる。つまり、複数の医者が書く処方箋を一つの薬局で集中管理することにより、無駄な投薬を避けたり、異種の薬を同時に飲むことで起きるかもしれない弊害を防いだりできるのだ。

 しかし、実際には病院のそばにある薬局で薬をもらふ患者が大半であり、説明料といふ負担が増えただけと感じられてゐるやうだ。これには、すぐそばに薬局があることが影響してゐるのだが、患者の便宜のためといふ配慮がこの眼目にとっては逆効果となってゐる。

 理想と現実は一致してゐないのだが、「お薬手帳」なるものが、一応補完の役目を果たしてはゐるらしい。

 なお、薬局での説明は義務づけられてゐるのだが、患者には拒否する権利があり、特に同じ薬をまたもらふ場合には拒否して負担を減らすことができるといふ。しかしこれはほとんど知られてをらず、それを含めてもっと患者のためのPRが必要だ、と彼は言ってゐた。


 まだわからないことはあるが、眼目を理解したので一応満足してゐる。飲み会の楽しさとともに、はるばる小樽まで足を伸ばした甲斐があったといふものだ。
スポンサーサイト
line

comment

Secret

line
line

line
プロフィール

丸山恒平

Author:丸山恒平
FC2ブログへようこそ!
1949年1月生まれ、還暦を期にブログを始めました。記述することは多岐にわたります。
コメント歓迎・反論歓迎・トラックバック歓迎・リンクフリーです。

BLOGRAMに登録しています。できればカレンダーの下のタグをクリックしてください。

line
最新記事
line
最新コメント
line
最新トラックバック
line
月別アーカイブ
line
カテゴリ
line
天気予報

-天気予報コム- -FC2-
line
カレンダー
09 | 2017/10 | 11
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -
line
フリーエリア
line
フリーエリア
line
sub_line
検索フォーム
line
RSSリンクの表示
line
リンク
line
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

line
QRコード
QRコード
line
sub_line