二度目の「玉音放送」

 天皇陛下の、ビデオによる「お気持ち表明」を見た。近いうちに退位したい、といふのが本心であることが誰にもわかるやうなメッセージだった。

 国政上の権能を有しないのだから、個人として考へてきたことを話す、といふ前置きがあった。しかし、国民に向けてのものである以上、純粋に個人としての発言ではあり得ない。さらに、国民の理解を得られる事を切に願ふといふ言葉で締めくくった。

 となれば、国民としては皇室典範の改正に向かふのが自然な流れだらう。安倍首相のコメントも放送されたが、それを匂はせる内容だった。


 ところで、個人的に注目したことがある。それは、天皇の終焉に際して云々といふ部分だ。強調されてゐたのは、さういふ時期に社会が停滞するといふことだった。即座に思ったのは、昭和天皇の崩御前、派手な行事が自粛されたことだった。崩御のあとについては、もがりや葬礼で1年ほど停滞を余儀なくされることにも言及し、さういふ事を避けるわけにはいかないのか・・・ともおっしゃった。これは葬儀などの簡略化をも望まれたと受け取る事ができる。

 また、安倍政権は改憲を狙ってゐるのだが、典範の改正がそれより急がれることになった。その際、男系男子継承に手をつけるかどうかは不明だが、報道番組の解説では、改正の作業には2年近くかかる といふ。それと改憲への取り組みを平行して進めるのはなかなか難しいと思はれる。仮に、改憲を先送りして典範改正に2年ほどかけるなら、安倍政権の寿命がいつまでかといふ点 が絡んでくる。自民党は改憲を党是にしてゐるとはいへ、実行への意欲は、安倍が最も高い。彼のあとも自民党政権が続くにしても、次の首相も改憲に積極的かどうかはわからない。

 深読みすれば、そこまで考慮に入れたられたのかもしれない。であるなら、田原総一朗が指摘してゐたやうに、今日のビデオメッセージには、71年前の「玉音放送」に匹敵する天皇の必死の思ひが込められてゐるのかもしれない。
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