女性宮家

 女性宮家を創設すべし、といふ論があるのは知ってゐたが、その内容はよく知らないままだった。しかし、二つ前の記事を書いたあと、知る必要があると思って検索してみた。ほんとうに便利な時代で、おおざっぱなことはすぐにわかる。

 女性宮家創設論には、大きく分けて二つの意味があるやうだ。一つは、皇族の減少に伴って一人あたりの公務負担が大きくなってをり、その一部を担ってゐる内親王などが結婚して皇籍を離れると、ますます大変になるからそれを防ぐといふものだ。

 実は、これだけが創設論の表向きの意味である。二つめの意味は、それに反対する者が裏にある意図と推測してゐるものだ。それは、女系天皇実現への道筋をつけることである。

 つまりかういふことだ。創設論者は女系天皇云々とは無関係に公務のことを考へて提唱してゐるとしても、もし実現すると、女性宮家に生まれた男子を天皇候補とすることがあり得る。反対する者とは、要するに男系男子継承論者であり、女系天皇を認めるための計略だとする。公務の負担については、別の方策があるとする。


 首相官邸HPにある百地章の意見書(平成24年4月)を読んだのだが、この人は男系男子継承論者として名が売れてゐる。従って彼の主張の根幹にはそれがあり、女性宮家創設がなぜ女系天皇実現に道を開くのか、それがなぜまずいのか、周到に論を進めてゐた。

 その論法への評価はさてをき、「創設論者の真の意図がどうであれ、この議論は皇位継承問題を避けて通ることはできない」といふのが私の感想である。当面は成り行きを見守ることにする。
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No title

男系男子にこだわるのは、春海さんが教えてくださった通り、それが彼らの考える国体の重要部分だからなのでしょう。

女性宮家を認めれば、そこに国民に愛されるような男の子が生まれ育ったとき、彼を天皇にしたいと考える国民が多数を占めてしまうということを危惧しているのでしょう。国民の多数意見というのは何と言っても強いですから。

女系でも万系一世は途切れない、天皇制があることが国体だと考えを改めれば、国民大多数に愛される天皇制が長く続くように思うのですが、そうはいかないのでしょうね。神道なんて教えも戒律も融通無碍みたいな曖昧模糊とした宗教に見えますが、宗教は、ある部分においては徹底して非寛容になってしまいますから。

No title

 推測されてゐる理由もさることながら、国民感情などとは無関係な理由もあります。

 天皇家に男子ができなかった場合への保険、つまり昔からある宮家と同じ役割を「結果的に」担ふことになる、といふわけです。

 「結果的に」が曲者ですね。
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