トランプと日米安保

 アメリカの大統領選挙が終わり、トランプが当選した。色々な事が言はれてゐるが、私としては日本の軍事面にかなりの関心を持ってゐる。

 トランプは、「アメリカ ファースト」つまり国内問題を第一に考へる事を基本的姿勢としてゐる。軍事面では「世界の警察はもうやめる」、「軍事同盟は公平であるべき」と主張する。NATOに莫大な金をつぎ込んでゐる事や、日米安保の現状は「不公平」の例だ。

 彼は、日本が在日米軍の費用を全部出さないなら撤退させると言ってゐる。これはおそらく八割方本気の発言で、実現するかどうかは見通せないが、とりあへず日本に負担増を要求するのは間違ひないと思はれる。現在でも、所謂思いやり予算を計上してをり、02年の数字では75%にもなってゐるさうだ。全額出すなら、1/3増額といふことになる。具体的な額は16~20年度の5年間で9500億円弱、現在も75%だとすれば、年間630億円ほどの増額になる。

 それが果たして可能か?今の日本にはかなり重い負担と思はれる。ならば米軍の撤退を受け入れるか?安倍政権は撤退など眼中になく、増額の程度をできるだけ少なくといふ方針を取るだらう。しかし、冷静に考へれば、外国の軍事基地がある事自体、本来は異常なのだ。日米安保には、アメリカが日本を武装解除して占領した状態の継続といふ側面がある。サンフランシスコ条約からすでに64年、いまだにその側面を持ち続けてゐるわけだが、米軍撤退はむしろ歓迎すべきことではないか。

 では日本の防衛はどうするのだ、といふ問題になるが、自衛隊がある。「戦争をしない自衛隊」では心もとない、といふ指摘は当然あらうが、自衛戦争はできるといふ憲法解釈が確定してゐるから心配ない。戦力もかなりのものと言はれてゐる。米軍がゐない分、増強する必要があらうが、その額はトランプが要求するものと比べてどうなのだらう。よくわからないが、仮に同額であるなら、外国の軍事基地があるといふ異常が解消されることが大きな利点となる。沖縄の諸問題も一気に解決に向かふだらう。

 日米安保は破棄、もしくは軍事面を削除した友好条約のやうなものにすればよいだらう。その場合、中国や北朝鮮などが攻めてくるといふ事態を心配する声が大きくなりさうだが、脅威と言はれてゐるものは、実はプロパガンダにすぎない。尖閣・竹島は外交問題として対処すべきもので、ドンパチやる必要はない。もっとも、実際に中国や韓国が軍事行動をとれば自衛権を発動することになるが、現状でも、その場合在日米軍は動かないのだから同じことである。

 北朝鮮のミサイル攻撃、これはいかにもありさうに言はれてゐる。もしあったら防げないのはすでに実証済で、それが核なら悲劇的だ。だから防衛能力を高める必要がある。しかし、アメリカの核の傘の中にゐるから北が日本を攻撃しないのではなく、成功の見通しが立ってをらず、機も熟してゐないからやらないのだ。条件が整へば、核の傘にかかはらずやるだらう。だから、国際社会全体として、機が熟さないやう努力するしかない。
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