増毛・留萌間 今日で廃線

 廃線の事は1年ほど前に決まってをり、利用者の少なさからやむを得ないと思ってはゐたのだが、先ほどのニュースで、最後の列車が増毛を発車したことを知った。ああ、今日だったのか・・・といふのがとりあへずの感想だったが、映像を見て急に寂しさが込み上げてきた。

 私は幼・少年時代を留萌で過ごしてをり、留萌本線は数へ切れないほど利用した。もっとも、親類が住む深川との往復が大半で、増毛方面に乗ったのはわずかである。それでも、なじみ深い路線が、一部とはいへ無くなってしまったと思ふと、感傷的にもなる。

 生まれて初めて汽車に乗ったのは、深川から留萌までである。三歳ちょっとの時で、もちろん記憶にないのだが、父の転勤に伴ふ移動だった。入学してからは、毎年冬・春・夏休みには行ってゐたと思ふ。SLが牽引する、まさしく「汽車」だったが、いつの頃からか機関車のない気動車(ディーゼル)が走るやうになり、準急も登場した。中1の夏休みに、それに乗りたいといふ希望がかなった。

 当時の汽車賃は110円、準急料金は記憶が定かでないが100円だったと思ふ。小柄だった私は半額の子供切符を買ったが、怪しまれはしなかった。駅に止まらないことの快感を味はひ、55分(普通列車は90分)といふ速さにも感激した。その「準急るもい」もいつの間にか走らなくなり、SLも姿を消したが、それは私が留萌を離れてからのことだ。

 さらに時代は移り、ローカル線廃止が進み始めた。その一方で、札幌と道東を短絡するため、石勝線が開通した。事のついでに書いてをくと、それによって根室本線の滝川・新得間が事実上ローカル線に格下げされた。不運にも、今夏の台風でその一部が不通になったが、JR北海道はそのまま廃線にするといふ。


 ともあれ、時代の流れに抗ふのは難しい。今春北海道新幹線が開業し、15年後には札幌までつながる。その頃にはすでにリニア新幹線が名古屋まで走ってゐる予定だ。逆に北海道の鉄路は、札幌周辺を除けば見る影もなく貧弱になってゐると予測できる。おそらく留萌本線も無くなってゐるだらう。他にも、あちこちで一時的な感傷に浸る人がゐるに違ひない。
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