日野原重明

 105歳で亡くなったといふニュースが流れ、その18日から今日にかけて彼の業績などが紹介されてゐる。

 私は、100歳を超えてなほ現役の医師として活動してゐる、といふ事以外は知らなかったのだが、お陰で色んな事がわかった。大きく評価すべきなのは、予防医療分野での功績だらう。「成人病」を「習慣病」に変更する事を提唱し、ほぼ20年後に厚生省が「生活習慣病」を採用したさうだ。また、予防のための検査を推奨し、それが新聞記者によって「人間ドック」と名付けられた。その際、国会議員をターゲットにしたのは素晴らしい発想だと思ふ。休会中は時間的余裕があり、収入も多いし、当人たちも健康維持の大切さを知ってゐると考へられるのだが、それに気づくのは簡単ではない。あるいはアドバイザーがゐたのかもしれない。

 また、よど号ハイジャックの時に乗客だったさうで、その際死を覚悟し、生還してから自分の命を人のために使ふ事を決めたといふ。乗客はたくさんゐたが、さういふ決心をした人はおそらくわづかで、実践したのはさらに絞られるはづだ。やはり卓越した意識の持ち主だったと思はれる。

 前述の予防医療普及のために、「ライフプランニングセンター」を設立したのだが、その際笹川良一の資金提供を受けたといふ。問題のある人物の資金でも有効に使ふなら問題ない、といふ意見だったさうだ。60年安保のとき、全学連が田中清玄から資金援助を受けてゐた事を批判した共産党の狭量さと比較せずにはゐられない。まあ、違ふ要素もあるから一概に言へないのだが・・・。

 面白いのは、「74歳まではジュニア、75歳からがシニア」と言ふ分け方だ。私は常々、65歳からを高齢者とする区分けに異を唱へてゐるが、74歳までをジュニアとする事は思ひもよらなかった。日野原氏の方がずっと先進的である。この事で一遍に彼を好きになったが、遅きに失したか・・・。
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No title

お久しぶりです。
日野原先生の訃報を聞いた時、ひとつの医療の時代が終わった・・と思うほど落胆致しました。

私の頭が良ければ「聖路加看護学校」に行きたかったです。
日野原先生は医師であるのに、看護に対して本当に理解のある方でした。先生の書いた著書は見つけては読んでいました。
聖路加病院も昔は「金持ちが無駄に広い病院を作った」と揶揄されることがありましたが、オウムの地下鉄サリン事件で一躍有名病院になったことが記憶に新しいです。。
聖路加看護大学が、ただのエリート学校にならないことを祈るばかりです。。
日野原先生は、カトリック信者で慈愛の精神を地で行くような方でしたが、それを継いでいく方が沢山出てくれば・・と思っています。

No title

 聖路加看護大学ってのがあるんですか。そもそも、看護学校は知ってるけど、看護大学があることすら知りませんでした。

 日野原さんは、僕が今回知った以上に素晴らしい人だったんですね。「ひとつの医療の時代が終わっ」てしまはない事を期待します。
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