「花かげ」・・・鑑賞編

この童謡にはしっとりした味わいがある。その後調べたのだが昭和6年にできた歌で、時代背景がわかると理解も深まる。

 この子の姉は隣村に嫁ぐのだが、今と違って簡単には往来できない。交通事情もあるが、嫁いでしまえば婚家の人、農村でもあり、里帰りはせいぜい盆と正月くらいだったと思われる。だから別れを惜しんで泣くわけだ。

 ちょっと脱線するが、「花嫁人形」という童謡では花嫁が泣く。本当に好きな人とは添えず、親の決めた相手と結婚するから、それを悲しんで泣くらしい。別の解釈もあるが、私はこれを採っている。「花かげ」の姉にもそういうことがあるのだろうか。

 前回省略した三番では、この子がひとりになったと歌われている。多分、ほかにきょうだいがいないからだろうと思うが、なんとも寂しい思いだ。この子にとって、姉は唯一の信頼できる肉親だったのだろうか。幼いころは親よりも兄姉を頼りにする、ということがよくあるが、この子にはそれが強くあったのかもしれない。時間がたてば変わってくるのだろうが、姉を送った直後の感傷としてはよくわかる。

 今思い出したが、現代(といっても40年近く前だが)でも、「瀬戸の花嫁」では幼い弟が行くなと泣いていた。幼い弟妹が嫁ぐ姉との別れを泣くのは、時代を超えるのだろうか。それとも、21世紀ではもうそういうことはないのだろうか。


   十五夜お月様  ひとりぼち
   桜吹雪の  花かげに
   遠いお里の  おねえさま
   わたしはひとりに  なりました

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