えん罪

 17年も服役していた人が釈放された。殺人事件の犯人とされ、無期懲役が確定していたが、ずっと再審を請求していたという。最近、DNA鑑定による新証拠が出て無実が間違いなくなったための異例の措置だが、それはともかく、取り調べの様子が本人によって語られていた。

 まだこんなことをやっているのか、というのが私の感想だ。昔からえん罪はあり、減ってきてはいるようだが未だに後を絶たない。人間のやることに完璧はないから根絶は無理にしても、この調子ではあまり期待できない。

 自白重視の捜査方法に大きな原因があることは、何十年も前から言われているが、ほかにも要因がある。一つは思い込みだ。怪しい人物を絞り込むのは当然だが、それが一人になった段階で、「こいつに違いない」という思い込みが生じる。そして決定的な物証がなければ自白の強要に到る。それが、「もうどうでもいいや」という気持ちにさせられるほど執拗で、しばしば暴力を伴うことは、今回のインタビューでもよくわかる。

 ついでながら、暴力を伴う自白の強要は60年ほど前までは思想弾圧に使われていた。有名なものに松川事件がある。東北本線の松川駅付近で列車が転覆した事件だが、犯人とされる者が数名服役した。しかし、彼らは無実で共産党を弾圧するためにでっち上げられた事件、というのが定説で、真犯人は藪の中だが、GHQあるいは日本政府の中枢だった疑いが濃い。

 もう一つ、警察のメンツという厄介なものもある。注目度の高い犯罪ほど警察に対する期待が大きく、それに応えようとするあまりの勇み足というわけだが、現代ではそれが最大のえん罪要因なのかもしれない。それを思えば、警察・検察ばかりを責めるのは酷かもしれないが、それが免罪符になるわけでないのは当然のことだ。

 
 
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警察ってピンボケ

犯罪者を適正な罪に処すというのは
とても大切なことだと思うんだけど・・・。
犯人探しがメインになっちゃってるんですよねぇ。
そこにある「真実」を追求しないと
なぁ~んも意味ないと思うんですけど。
手柄主義だから、しょうがないのかな・・・。

うむ・・・

手柄主義ねえ。やや過激かな?^^

絶対にあってはならない!

身に覚えのないことで、いきなり犯人にされ17年間強いられた拘束生活。
父はショックで亡くなり、母もすでに亡くなっているという。謝罪して済む問題ではない

一人の人生をメチャメチャにした。
17年間の人生を返してくれと言っていた。
いったい、誰がどう責任をとるのか。
怒りに、震えるニュースだ。

4度行われた裁判、地裁、高裁、最高裁、再審でも、いずれも冤罪を見抜けず、誤った判断をしている。
再審請求もなんども棄却、裁判官の良識を疑う。

裁判員制度がはじまったが、絶対にこんなことはあってはならない。

ほんとにそうですね

すばるさん、ようこそ。
菅家さんには国家賠償法による金銭的な補償がなされるはずですが、お金に換えられないものですよね。
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丸山恒平

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